約 4,378,916 件
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2861.html
ガンパレード・オーケストラ 白の章 ~青森ペンギン伝説~ 【がんぱれーど・おーけすとら しろのしょう あおもりぺんぎんでんせつ】 ガンパレード・オーケストラ 緑の章 ~狼と彼の少年~ 【がんぱれーど・おーけすとら みどりのしょう おおかみとかのしょうねん】 ガンパレード・オーケストラ 青の章 ~光の海から手紙を送ります~ 【がんぱれーど・おーけすとら あおのしょう ひかりのうみからてがみをおくります】 ジャンル リアルドラマシミュレーター 対応機種 プレイステーション2 発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント 開発元 アルファ・システムio-spiralダイス 発売日 白の章 2006年1月12日緑の章 2006年3月30日青の章 2006年7月20日 定価 通常版 各7,140円(税込)×3 (計21,420円)限定版 各13,440円(税込)×3 (計40,320円) プレイ人数 1人 レーティング CERO 12歳以上対象(*1) 判定 クソゲー ポイント 2006年クソゲーオブザイヤー次点 分割商法ガタガタの戦闘バランス100時間単位の作業ゲームイベコンプ放棄と戦闘カットでまあ遊べる 無名世界観シリーズ クソゲーオブザイヤー関連作品一覧 概要 特徴 章ごとの特徴 問題点 評価点 総評 余談 概要 学園生活+ウォーシミュレーションという斬新なゲーム性により、PS後期の傑作として知る人ぞ知るものとなった『高機動幻想 ガンパレード・マーチ』の続編。白の章、緑の章、青の章の三部構成になっている。 企画原案・シナリオは、マーチの世界観設定やAI設計を担当したとされている芝村裕吏氏。 世界観を恐ろしくざっくり言えば、「並行世界の日本で起こっている人類対謎の生物との戦争について、作品ごとに違う戦場にスポットを当てて描く」というもの。 プレイヤーたちは兵士である一方学生でもあり、平時は学校で授業受けたり友人と遊んだり訓練したりして、敵が現れたときに出撃する…という生活を送る。 特徴 戦闘パートが大幅に様変わりし、3D視点のアクションシューティングとなった。 プレイヤーが自ら出撃して敵を撃破するほかに現場指揮官も兼ね、部下のNPCに指示を飛ばして戦闘を行うという、シミュレーションの要素も併せ持つシステムとなっている。 各ユニットの耐久力に「致命部位」「装甲部位」「武装部位」「移動部位」の4種類存在し、そのうちどれにダメージが入るかはランダム。即死することもあるが、紙装甲ザコが2、3発耐えることもあり安定しない。 武装ごとに「戦力予算値」というものが設定されており、また作戦ごとに予算値の上限が存在している。これが結構カツカツになっているため、完全武装で出撃させられるメンバーは5人中1人か2人になる。上限をオーバーしても一向に構わないのだが代わりに戦闘で得られる発言力(予備の兵器を回してもらったりNPCと交流したりするのに必要)は減る。 救済措置(?)として、学園パートで待機休養を願い出れば出撃しなくて済むようになるが、発言力が消費される。 ゲーム開始時に選択する「シナリオ」によって、ゲーム中に発生するイベントや戦闘発生の頻度に変動があるが、根本的にシステムが変わることはない。 今回1ゲーム中に登場するキャラはプレイヤー(小隊長)、戦闘員4人、整備士4人の計9人に教師1、2人と動物1匹。 戦闘の結果小隊員が戦死したりプレイヤーの裁量で除名処分されたりした場合、整備士の1人が戦闘員に繰り上がり、整備士に1人補充される。キャラが全員出尽くしてなお欠員が出た場合、予め用意されていたパーツや口調、声優を組み合わせた「自動生成キャラ」が穴埋めをする。 基本的に1周目は初期メンバーが勝手に選定(ただし緑と青には固定メンバーあり)され、2周目は戦闘員、それ以降は全人員を自由選択できる。 敵の総戦力に限りがあった『マーチ』とは違い、基本的に無限に湧く。 プレイヤー小隊は活躍すればするほど激戦区に投入されることになり、難易度が跳ね上がる。かといって負け続けると敵前逃亡の罪で処断されゲームオーバーである。 ゲーム中に発生するストーリーイベントを完遂するか、休養し続けてもいいからとにかくゲーム期間の3ヶ月を生き残ることにより1周クリアとなる。2周目以降は任意のタイミングでゲームを終了させることが出来るようになる。 学園パートで行える「提案」の内容が結構増えており、平時の訓練の内容を詳細に指示するマジメなものから、エッチな雰囲気用と思われるいかがわしいものまで登場する 人間関係を示す値は従来の「友好」と「愛情」のほか「信頼」が増えており、仕事の提案が通ると上がりやすい。もっとも緑まではアレを上げるとコレが下がることが多いので、ある程度は提案のバランスを考える必要もある。 今作もプレイヤーキャラクターは「キャラクター自身」ではなく「キャラクターの体を乗っ取ってゲーム世界に介入しているプレイヤー」であるという体裁をとっている。 一部NPCはイベントに際しその事実を見越した発言をしてくることがあり、PC自身も時々キャラクターの「地」と不釣合いな発言をするので、戸惑わないように。 章ごとの特徴 白の章は冬の青森が舞台。大雪と敵により主力から孤立させられてしまった二線級部隊が、生き残るべく戦いを始める内容。 戦果を積むことで発生するイベントをこなしていく「戦闘記録」シナリオか、何かに与えられた使命をこなすことでクリアとなる「神話」シナリオのどちらかをプレイする。 ストーリーイベント完遂もしくは3ヶ月生き延びることでグッドエンドを迎えたプレイヤーキャラは、緑or青の章でもプレイヤーとして使用可能となる「転属」が行われる(引き続き白の章でも使える)。青に限ってはNPCにすることも可能。ただ生き延びた場合はエンディングがランダム分岐の模様。 緑の章は春の広島が舞台。敗走中に逃げ遅れた傷病兵及び民間人を発見し、見捨てる選択をした隊長を謀殺、代わりにプレイヤーが現場人事で隊長となり、「民間人を守る軍人の本分」を演じて戦いを繰り広げる。 「戦闘記録」と「神話」の他に、英雄となることが目的の「ヒーロー」シナリオがある。 撤退命令を握り潰して独断で戦地にとどまる格好のためか、直属の大隊から補給はほぼ来ず、自ら発言力を消費して陳情しなければならない(その割には昇進や勲章授与などは普通に行われるが)。また武装の都合に必要な発言力も大きく増額している他、山がちのために使える車両の数が白より少ない。代わりに戦闘用に調教された「動物兵器」がおり、これを駆使して戦うことも可能(一部キャラクターは最初から持っている)。同時に歩兵の装備バリエーションは豊富にされている。ただ最初はともかく2ヶ月目からは歩兵プレイは厳しいものがあるのだが。騎乗タイプは乗って移動速度を上げることが出来るほか、歩兵でも移動しながらの攻撃が可能になる。降りた場合は個々の判断で戦う。飛行タイプは飛ばして索敵させるくらいであり、貧弱なので半ば使い捨てとなる。 白では配置換え不能であったが、本作から「作戦会議」を開くことで戦闘員と整備員の入れ替え、及び除名が可能になった。 「転属」はNPCとしてキャラクターイベントを完遂すれば行われるようになった(逆にプレイヤーは転属不能)。2周目以降にやるとキャライベ完了即ゲーム終了ですぐに転属エンドを見られる。 青の章は夏の小笠原が舞台。既に撤退が決まっている父島の天文観測班が、最後にこの世界の異変に関わる「黒い月」を観測すべく、放棄された巨大天体望遠鏡「たんぽぽ」を起動させるために奔走するものである。完結編のため転属は無い。 「戦闘記録」のほか、望遠鏡を修理するための「天体観測」及びプレイヤーとヒロイン(*2)との恋愛関係を進める「ラブコメ」シナリオがある。 天体観測は本作にしては珍しく一本道のシナリオで、プレイヤーやNPC達の技能レベル、および人間関係によって最後の観測イベント成否が決まる。 ラブコメでは最終的に結婚エンディングもあるのだが、異性同性を問わない。…さすがに動物キャラと教師はNPC固定なので結婚できないが。 PC、NPC全員を前作『マーチ』からのゲストキャラである「参戦者」で埋めて「天体観測」で始めると、常に敵が最大物量、かつ常に建物を防御しながら戦わなければならない隠しモード「最高難易度ゲーム」が発生する。全章揃える必要アリ(*3)なので、全部プレイしてくれたプレイヤーへのご褒美…というには苛烈極まりない。 夏は敵が出ないとされていたはずが、観測阻止のためか総力を挙げて天文台を叩き潰しに来る。そのため敵は強力だがこちらも青の章独自の車両がチート並であり割と渡り合える。 隊員を水着に着替えさせてのプレイが可能だったりもする。 問題点 白は三部作中でも最悪の操作性を誇り、メニューを開くなどの処理がいちいち重い。また戦闘記録イベントの発生率がやたら低い。 初回プレイではNPCが適性を考慮せずデタラメに配置され、初期技能が整備向けなのに戦闘員にされることもあるが、白の章に限って作戦会議での配置換えや除名処分が不可能である(前作は上官が最大限便宜をはかっていたから好き勝手出来た、という設定)。配置換えには謀殺するしかないが、ご丁寧に本作ではやられても重傷で生き残る可能性がある。 また白は単純に人間関係値の総和だけが参照されているのか、三角関係の当事者同士が鉢合わせて大惨事となる「嫉妬大爆発」が妙に起こりやすい。「お前らあくまで友達or仕事仲間じゃないか!」と言いたくなる。 同性でも発生するので、男同士がPC男を巡ってけん制し合うアレな展開にもなりうる。 悪いことに「自身を含めた5人同時攻略」をやらないとイベントの進まないNPCがおり、イベントコンプリートを目指すに当たっては障害となっている。 緑は戦闘記録イベントがかなり起こりやすくなったが、緑限定の「ヒーロー」シナリオが白の戦闘記録イベントなみに起こらない。「熱血ストーリー」とゲーム内の説明にあるが熱血と言える内容ではない。またイベントの内容が「独断で傷病兵と地元衛生兵の撤退援護」の背景を反映したものでもない。 「戦闘の緑」と芝村氏が言ったとおり戦闘の難易度が暴騰状態で、リセットゲームになりがち。特に「こっちを数発で殺せる小さい敵が100匹近く出て、そのうち40を倒さないと勝てない」という敵出現パターンがあるが、いくらなんでも擁護不能と思われる。友軍や市街地を防衛する任務でこのパターンが出ると、9割がた自軍が接敵する前に友軍や市街地がフルボッコになり、詰みである。 白に比べて、飛行型幻獣の数が激増。しかもこちらの航空キャリアは有効打を与えるミサイルの装弾数が少なく(一撃離脱が航空機の持ち味であり正しいと言えば正しいのだが、基本的に敵物量が凄まじい本作では押し込まれるだけ)、撃墜された時点でキャラが死亡するため(*4)、相手にもならない。追加された生物兵器「雷電」も、空の敵にはほぼ無力。 ただしどうでもいい戦闘員を始末するには最適の仕様でもある。最弱の戦闘ヘリ「はやかぜ」にちなんで、航空機で謀殺するプレイは「HAYAKAZE」と呼ばれていた。 最初から動物兵器を持っているキャラはともかく、それ以外は陳情しなければならない。しかも物によっては幼生から1ヶ月かけて育てなければならず、成体になる頃には飛行型の敵に蹂躙されるのがオチ、という罠のような扱いになってしまっている。イベントで主従関係になる個体(動物兵器というより猫神)は強力だが、強力ゆえに攻撃を受けまくるとプレイヤーの方が先に死ぬ。 青は異常に物価が高い上に薄給で、自前で弁当作れないキャラだと食費だけで首が回らなくなる(作れたって五十歩百歩だが)。出会ったNPCの第一声が「金を貸せ」なんてザラ。しかも前二章では2周目以降に配置される高額換金アイテムが何故か削られる。おまけに上記の待機休養にかかる発言力も高く救済になっていない。 「ラブコメ」シナリオがあるのに(むしろ「だからこそ」なのだろうか)、愛情の値が上がりづらくなっている。恋人っぽいことを意図的にやらなければならないのだが、それには金がかかる。ただでさえ給料安いのに。 実は、今回のメインスタッフである裕吏の名は前作のスタッフから確認されていない。「芝村起吏」ならいたが、同一人物かどうかは不明。ちなみに芝村起吏の名は今作では「仕様作成サポート」にクレジットされている。 やることが多くてややこしいゲームなのに、チュートリアルがややおざなりで説明書も薄い(前作は120ページと丁寧すぎるくらいあった)。 戦闘パートの動きがやたら重かったり、突然NPCが動かなくなったり、難易度上がると詰みパターンが普通に出てきたり、とにかくストレスが溜まる。ソフトリセットがない仕様もイライラに拍車をかける。 広いフィールドで数十体もの敵・味方をAI制御で動かすゲーム性のためかゲーム速度が遅い。味方を支援する系統の作戦や敵の数が多い場合に友軍を手配するとフリーズする可能性すらある。敵が殆ど撤退するなどでフィールド上のキャラが少なくなると処理が軽くなる。 敵の物量がすさまじいにもかかわらず範囲攻撃武器が頼りない。前作のNEPのような、範囲内の敵をまとめて抹消出来るものは無い。 グレネードのような破片被害武器は、直撃弾はともかく爆風の威力があまり強くなく、小型ザコすら巻き添えで倒すのが難しい。 ミサイルパックは青の章限定で復活するものの、敵の部位を選んで攻撃できない仕様のため、殲滅力が落ちている。 雲霞のごとく押し寄せる敵を、一体ずつ潰していかなければならず、心が折れる。 強力な武器ほど次弾装填に時間がかかるのだが、この仕様と敵物量、さらに敵の部位を選んで攻撃できない仕様が見事にケンカした結果、一撃必殺の重火器より連射が効く軽火器や機関砲の方が有効である、という事態になってしまっている。 もっとも軽火器の場合は防御の薄い背面を突くか、ユニット自身の攻撃力を改造で上げてダメージ貫通させやすくするのが前提になる。 「精霊手」が非常に使いにくくなった。武器リストの三段目に常に置かれているにもかかわらず、最大使用回数は3回で出撃中の補充は不可。また、使用してから攻撃発生までが長すぎて、大型(もしくは超大型)相手でなければ当てられない。 誘導性はなく、狙った場所めがけて一直線に飛ぶだけ。途中にほかの幻獣がいると、それに当たる。 NPCは使用武器が弾切れになるといちいちプレイヤーに通信で知らせてくる。そのたびに補給車両をそちらへ向かわせてやらねばならず、テンポが悪い。自分で補給しにいったりはしない。 何故か武器がランダムで故障する。歩兵とか人型戦車とかの携行火器ならまだしも、緑以降は戦車の固定武装すら故障する。 しかも『ガンパレ』と違って素手では戦えないし、故障した火器の交換も出来ない。もちろん戦車で小型ザコを轢ける仕様にはなっていないので、武器が壊れたらただの動く的か囮である。 そもそも、今作の人型戦車は「歩行ユニットは移動しながら攻撃できない」という迷惑仕様、何するにしてももさっとしたモーションのお陰で、ただのデカい的。前作では的がデカい弱点を人間顔負けの運動性能でカバーするという運用がなされていたのだが、本作ではそんなこと出来ない。 上記の有様にも拘らず、人型戦車は高い開発技能と膨大な発言力が必要、一部機体以外は固定武器がなく別途武器を用意しなければならない、戦闘後高確率で故障して廃棄される、とデメリットが多すぎる存在になっている。青の章では、特定の条件を満たすと前作の人型戦車「士魂号」の装甲を取り付けたものが使えるようになるため、悪い意味で前作ファンを泣かせている。 何も考えずにダラダラやる分にはいいが、イベントコンプリートをしようとした途端に苦行を強いられる。イベントの進行条件が良く分かっていない上にランダム、失敗のパターンまで達成率に影響する。そこまではまだいいが、これをテキストアドベンチャーではなく、たまに戦闘が発生する学生生活シミュのシステムでやることになるためものすごい時間と労力がかかる。 物によるが、同じイベントが発生し続けるループもある。 戦闘の難易度やランダムイベントにはNPCの習得スキルも影響するため、下準備としてNPCを成長させるために複数のキャラで何周もする必要がある(過去の周でPCとして使ったとき時の能力が継承される仕様)。 本作の売りの1つであった前作『マーチ』のキャラクターを出現させる為には避けられない苦行である(実際の出現条件はコンプではないが、下準備に手間がかかりすぎるため)。 特に「白の章」の厚志の出現条件は「勲章のコンプリート」という過酷なもので、やっと出現したころにはゲームに飽きているレベルである。例えば「黄金武士団勲章」は、戦闘メンバー全員が「黄金突撃勲章(撃墜数200以上で入手)」を持っていなければ入手不可。そして撃墜数は操作キャラの物しか引き継げない。つまり、部下候補全員で周回プレイを数回ずつクリアする必要がある(*5)。更に「黄金剣翼突撃勲章」は撃墜数400必要。それを同じように集めないと「黄金剣翼武士団勲章」が入手出来ない…。加えて部下を戦死させないと手に入らない「傷ついた獅子勲章」なんていうのも。 しかも厚志は全く外見が異なっており、ゲーム版『マーチ』しか知らない人間は驚愕させられる。 上記の仕様だと言うのに、セーブデータとシステムデータが兼用。緑でも全員転属させようと思ったら、一人転属させるたびに同じデータで最初からやり直さなければならない。 メインイベントをクリアしても、殆ど達成感がない。イベント達成率を上げてベストエンドを見ても、何をやり遂げたのか殆ど分からない。 エンディングに限らずストーリーイベントやキャラ別イベントの内容が素っ気ない。 イベント中はPC、NPC問わず本来のキャラではなく「役割」に応じたセリフが与えられていることがあり、違和感がある。極端な例を言えば、ネアカのお喋り屋が突然「私は憲兵だ。○○は幻獣共生派(大雑把に言えば大反逆者)の容疑がかかっている」とか言い出す。 シリーズ最終作「青の章」では、ゲームの謎に迫るシナリオがある…とか言っておきながら、実際には情報統制されて何も分からない。ガンパレ系統のほか作品でも明らかにされてるから、らしいが、GPOしかやっていない人間は完全に蚊帳の外。 そもそもアルファ・システムの作品は、 抽象的で難解かつ正答の与えられていない謎が多いクロスオーバーシステム を用いられており本当の意味での"真相"の解明は期待するだけ無駄であるが。 ベストエンドの条件を三部作の全てで満たしたときに見られる「グレートエンディング」があるが、「青の章」の人物が独りで仲間のことを回想するだけ、という三部作である意味が疑わしい内容。 一応、プレイヤーの戦いが「青の章に出る、ある人物を助けるための戦い」であることは白の章に登場する「小島空」というキャラクターの個別イベントで示されており、グレートエンディングが青の章だけで完結する内容であることも全く分からない訳ではない(ただし当の回想する人物が救うべきキャラではない)。 演出も、黒地の背景にテキストが流れるだけのシンプルイズベストも過ぎるもので、最後に表示される一枚絵も使い回し。テキスト自体、パッと見は壮大な物語のエピローグのように見えなくもないが、本編の流れとは特に繋がらない内容なので感動も何もあったものではない。 なお前作(GPM)のプレイヤーから期待されていたシナリオは、人類史上最大の反抗作戦から幻獣との和平への道に繋がる戦争の転換点である「茜作戦・銀環作戦」、あるいは次々世代型の人間が宇宙に出て幻獣発生の元凶の1つを討伐しにいく「黒い月遠征作戦」であろう。 評価点 有効な編成が限られていることは事実だが、部隊編成の自由度自体は高い。 極めれば「自分は一切攻撃せず、索敵、陽動、部下の指示に徹する」という戦法でも絢爛舞踏章(*6)取得は可能。そこまで達する前にゲームに飽きなければ。 (前作から引き継いだ要素ではあるが)無駄に部下を呪ってみたりマイナスアイテムを押し付けて困らせたり、愛に生きたりハーレム築いたりの、人類の勝利そっちのけプレイは健在。もっとも負けまくるとゲームオーバーなので完全にふざけきるのは無理だが。 総評 箱庭ゲームとでも思えばそれなりに遊べるかもしれないが、戦闘パートを見ればバランスが崩れたもっさりゲーであり、下手すれば『THE 地球防衛軍』以上のチープさを発揮している。 またイベントコンプをしようと思えば退屈な苦行を強いられ、さらにその苦労は殆ど報われず、達成感もあまり感じられない。 イベントも多くが三部作の全てで使いまわされている。 止めとばかりに「名もなき騒動」が発生し、クリエイターの意味不明な言い回しとやたらに上から目線な振る舞いも浮き彫りとなった。 もっとも、特殊な戦闘パートに惹かれてか、同性同士でも出来てしまう擬似恋愛に何かを刺激されたか、ハマる人はハマる。 巨大な敵を相手に、等身大の人間やロボットが広大なマップで戦うというゲームは意外と少ない。完成度はともかく、独自の魅力がないわけではない。 なお、芝村氏はこの作品の前後に『エヴァ』や『ガンダム』を題材にしたゲームを手がけているが、大抵がクソゲー呼ばわりもやむなしというものとなっている。 余談 限定版では、資料やインタビュー記事を収録した大版の特別冊子がついているが、何故かソフトのパッケージと一体になっている(ついでにマニュアルも巨大)。 しかもディスク3枚組(限定版特典のサントラ付)のうち2枚は半分ずつ重なり合う形で収納されており、非常に出し入れしづらい。使い勝手を頭から度外視している。 芝村氏によれば、一本をコンプするのに二、三百時間かかるとの事。しかも実際にやるとランダムイベントのお陰でさらに時間がかかる可能性がある。 また氏は「苦行を無理にしなければならないゲームにはなっていない」とも言っている。要は遊び方を自分で見つけろということで、言っていることは理解できるが。揚げ足取りだがイベント探しを「苦行」と認識していたのか…? 『エヴァ2』で個人的にインタビューを受けた時でも言っていた通り、芝村氏はエンディングのためにゲームをプレイしないとしている。TRPG好きがうかがえる彼ならではとも言えるし、この方法論は一面では正しいが、もう少しエンディングのために遊ぶユーザーの事を考えても良かったのではなかろうか。また本シリーズが「過程」を楽しめるかというと、テキストの素っ気なさを補う高い脳内補完能力を備えていないと難しい。 公式攻略本がユーザーが一番求めているであろうストーリーイベントの進行条件を載せないという始末(特に白)。ついた蔑称が略本。 実は本作はネット上で展開した小説『Return to Gunparade』の世界から続く物語となっている。 一部キャラクターの容姿や設定が異なっているのはこれによるものも大きい。 ゲーム発売に先駆けてアニメ版『ガンパレード・オーケストラ』が放送された。 前作のアニメ版『ガンパレード・マーチ ~新たなる行軍歌~』はゲーム発売からかなり経ってからの放送であり、原作の裏設定を無視したり登場人物を削減するなど、敢えて原作とは異なった作品として作られていた。対して本作は逆にゲーム発売前からアニメを放送し、ゲームのキャラを極力登場させたり、雰囲気も比較的ゲーム本編に近付けるなど、メインであるゲームとの違和感を解消する戦略を取っている。 話数も前作の12話から倍の24話に増え、白、緑、青とそれぞれの章を3シーズンに分けて描いている。 白の章は人型戦車での戦闘、緑の章は動物兵器を伴っての白兵戦を中心に描き、青の章は全編に渡って登場人物達の青春物語となっている。 青の章に至っては戦闘シーンが回想を除いてゼロというゲームとは正反対の構成(*7)。前作も途中から戦闘描写が皆無となっていたが、1シーズン丸々というかなり思い切った事をしている。 しかし実際の所はゲームとの相違点が多く、特にキャラクターの性格は多くが別人の如く異なっており、アニメから入ると却って混乱するという本末転倒な事になっている。また、ゲームと違ってアニメの設定では九州が既に陥落している。 結末も、本土での決戦に備えて白、緑、青のそれぞれの部隊が東京に向かうというもので、典型的な「戦いはこれからだ」的なラスト。もっとも、ゲームに比べれば綺麗に終わっていると言えるか。 ゲームにはOVAが同梱されているが、これはこのアニメのサブエピソードであり、当然ゲームとは設定が違う。アニメを見ていない人からすればやはり混乱の元に。 また、このOVAのエピソードはアニメの方の映像ソフトにも収録されていないので、アニメのみの視聴者が観たかったとしてもゲームを買う必要がある。 こちらの「名もなき騒動まとめ」も参照されたし。 青の発売から約二ヵ月後に、すぐにでもグレートエンディングを見られるデータが「電撃Playstation」に載り、 それを皮切りに発生したゲームの内容やらグレートエンディングやらレベルデザインやらへの不満の爆発、またそれに対する開発者対応の記録である。 GPOを知らない人でもうんざりしたくなるかもしれない。 事例の1つとして、人型戦車のコストに関わる問題がある。 「青の章」では今まで割高だった人型戦車の戦力予算値が半分になると雑誌等で公表されていた。 だが実際には据え置きかむしろ物によっては微増すらしていた。 当然ユーザーは「半分になっていないじゃないか」と掲示板で抗議したのだが、これに対するスタッフの回答が 「人型戦車の運用できる武器が増えたので、開発当初は戦力予算値を2倍にする予定だった。だが検討の結果その半分にすることにした」 というものであった。 つまり「これまでの半分」とは「前作の半分」ではなくて「開発段階の半分」だった、ということになる。 要は開発スタッフの内輪で完結していた話がインタビューの形で外に出たため、ユーザー側には意味が通じなかったのである。 この説明では怒る気にもなれなかったユーザーが続出した模様。 手持ち武器が『故障』したら只の巨大なカカシになってしまう上に、予備の武器も持てない人型兵器が「使用できる武器が増えたから戦力評価を倍に」というベラボウな発想に至っては、突っ込みも起きない。
https://w.atwiki.jp/wishhome/pages/6.html
目次 →トップページ →更新履歴 →システム →世界観 →重要事件 →ガンパレードオーケストラ
https://w.atwiki.jp/ryuki-sumeragi/pages/37.html
ガンパレードマーチ、ガンパレードオーケストラのガンパレード系 黒い月が出現し、幻獣が出没するようになったことで、人同士ではなく幻獣と人の間で起こった戦争を描いたゲーム。 マーチのあと青森、広島、小笠原を舞台としたのがガンパレードオーケストラ。 ここには、マーチのキャラクターも出てくることがあります。 式神の城の系列 これは1~3、七夜月とよばれる作品群です。 式神の存在する世界に突如現れた空に浮かぶ城を舞台とした話です。 ほぼ現実に近い要素がいっぱい入っているので、理解はしやすいかと思われます。 玖珂光太郎というキャラクターが、シリーズを通しての主人公なので、彼を中心とした主人公キャラ達がメインとなります。 絢爛舞踏祭の系列 水の星となった火星を舞台としたゲームです。 37人?の絢爛舞踏とよばれる人たちが夜明けの船に集まって、100年の平和を目指すお話です。 これにメインで動いているテンダイスでやっていた・・・・・(と教えて頂いた)インターネット上の話である大絢爛舞踏祭。 この二つを中心としています。 頂天のレムーリアの系列 BL系。 海ラヴ これは昔アルファシステムでやっていたPBMの一種。 大陸が出現したことにより海面が上昇して沈んだ世界を舞台とした話です。 これは舞台が微妙に違うのですが、ゴージャスタンゴと呼ばれる話のシリーズも同じとの事。 水素の心臓 SFものの小説で、どマイナーなんで知らない人の方が多いとの事。 αの公式にのってたSSだそうです。 その他 あとは、男子の本懐・女子の本懐などの昔アルファのHPで連載されてた小説などをベースとしたもの。 最近電撃マ王で連載されている我は剣王っ!。 直接参戦した例はないんですが、名前だけは出ているそうです。 あと、でてくる可能性があるのは同じくアルファで、こっそりと連載されていたいくつかの作品。 矢上さん名義だからめずらしい。この辺は見ることができない資料の一つ。 スピリチアダンスとか、ドラゴンデパートとか。 なので実際一緒に遊んでみて探る人もいるそうです。 読んでるゲームがあったりするので、人のゲームログが公開されている場合、読んでおくと理解が深まったりするそうです。
https://w.atwiki.jp/jyugoya/pages/436.html
ニュース/2006年04月17日/感想・要望の部屋(20060416) ニュース/2006年04月17日/ネクストゲーム バレンタインプレゼント2 (谷口工藤) ニュース/2006年04月17日/NOTボーナス ガンパレードオーケストラ白の章(27) ニュース/2006年04月17日/NOTボーナス 清子さんハイ(1) #blognavi
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1286.html
ガンパレード・オーケストラ 青の章 ~光の海から手紙を送ります~ part44-327~332,335~340,347~362,365 327 :GPO青:2009/03/12(木) 07 30 28 ID HLpNPtLmO 聞こえますか。 私の声が聞こえますか。 私の名前は……… OVERS Systemは全プレイヤーの同一存在を生成しています…… 今回の舞台は放棄・撤退することが決まった小笠原諸島父島・天文観測所が舞台です。 撤退が完了するまでの3ヶ月間(2000年6月スタート)にGPO青の目的である『黒い月観測』を成功させましょう。 とりあえずストーリータイプ[ラブコメ]について GPOのギャルゲー部分を強化しました、みたいなモード。 一応メインシナリオとして ・超巨大幻獣を倒せ編 ・過去を探す編 がありますが白を参照して下さい 恋愛絡みのサブイベントが豊富で、伝説の場所で告白を目指したり前世からの恋人と再会したり。 恋人として選んだキャラの攻略がうまくいってれば最後に結婚できるのが最大のキモですか。 本当にギャルゲーだな。 ストーリータイプ[戦闘記録]→白参照。以上。 で[天体観測]いきますがその前に青の用語いくつか。 【能動式望遠鏡】 要するに巨大レーザー砲。 レーザーをぶち当てて着弾前後を観測しましょう、というもの。 黒い月は通常の可視光線は吸収してしまうので現状ほぼ唯一の観測手段。 通称たんぽぽ 【白天】 たんぽぽのオプション。 宇宙まで飛んでいきます。全6機 【絢爛舞踏】 1、すげーたくさん幻獣を殺すと貰える勲章。絢爛舞踏章 2、絢爛舞踏章を授与された人 【自然休戦期】 幻獣は基本夏は攻めてきません。あー夏休み 328 :GPO青:2009/03/12(木) 07 33 39 ID HLpNPtLmO [天体観測] 停泊したフェリーから一人の男(主人公)が降りてくる。 出迎えにきた教師・大迫(通称男先生)に島の分隊について話を聞きながら学校に向かいます。 ここの部隊はもともと天文観測のためにいたのが名目上の守備隊として再編。 そのまま駐留しているらしい。 観測の方は望遠鏡が建設途中で放り出された為に全く機能していないとか。 何でこんなところに自分が配属されたのかわからない主人公に、優しい大迫先生が事情を説明してくれます。 「要するに左遷だよ、左遷」ファッキューベリィマッチ。 そのあと島のもう一人の教師・都 綾子(通称女先生。バレバレですが男先生は女先生に惚れてます) とクラスメートに紹介してもらい、建設途中の望遠鏡を見学にいきます。 完成していれば、世界最大・唯一の能動式望遠鏡になるはずだった「たんぽぽ」。 今はただのガラクタだね、とKY発言で部下に嫌われてみます。 しかし、主人公がこの島に派遣されてきたことで、天文観測班にとって大いなる転換期が訪れていたのでした。 329 :GPO青:2009/03/12(木) 07 40 51 ID HLpNPtLmO 翌日のHRで男先生から重大発表 「島の放棄が決定した」 戦略的にそう重要ではない父島に補給・輸送ルートを確保 しておけなくなった軍部は島民保護のために島の放棄を決定。 3ヶ月後には全員撤退することが通達されたらしい。 生まれ育った島と、恐らくは今生の別れとなってしまうことに意気消沈する隊員たち。 男先生は何かしてやれることはないかと頭を悩ませ、やがて一つの決意を固めるのでした。 明けて次のHR。 男先生は「天体観測をしよう」と提案します。 最後の思い出作りに、自分たちの本来の役目を果たしてから島を出よう。 胸を張って本土に行こう、と 部下たちは、これでたんぽぽの修理ができる、白天を飛ばせる、と希望を見いだすのでした。 やるべきことが見つかると俄然忙しくなってきます。 女先生や隊員たちはたんぽぽと白天の修復・調整。 男先生は政府の支援が受けられるようにロビー活動です。 しかも、何故か自然休戦期にもかかわらず、活発な活動を見せ始めた幻獣からたんぽぽや町を守らなくてはなりません。 ああ、だから自分はここにいるんだな 絢爛舞踏とも呼ばれる主人公は、自分が何故いまこの時に呼ばれたのか?ようやく理解できたのでした。 330 :GPO青:2009/03/12(木) 07 44 46 ID HLpNPtLmO のんきな主人公に、男先生が観測成功のためのアドバイスをくれます。 曰わく、勝ち続けること。 たんぽぽの修理。 人間関係に注意しろ。 やけに生々しいアドバイスだったなぁと思いながら、深夜ハンガーでの作業に向かう主人公。 そこには白天の整備をしている女先生がいました。 しかも白天から引き出されたシリンダーには、しわのある白い生体部品が見えています。 それは一体?と、主人公が問うと女先生は自分の過去を語り始めます。 かつて政府の研究施設・通称ラボに務める技術者だった女先生は 非人道的な実験にも数多く関与し、白天もまたそれらの研究の成果なのだと。 この子たちの面倒を一生見続けるのが自分の贖罪なのだと。 人の脳なのか?と問う主人公。 女先生はほとんどはイルカの脳よと言います。 「さぁ、もういいでしょう。 もう二度と、こんな時間にここへ来ちゃダメよ」 その言葉に背を押されて主人公はハンガーを後にします。 翌朝、男先生からロビー活動が身を結んで政府及び海軍から正式に支援が受けられるようになった、と教えられます。 「大塚君(白天のパイロット)は海軍で飛行訓練を受けてくるように」 みんなで大塚君を見送ったあと男先生から妙な話しを聞かされます。 「諜報部からの情報では敵の狙いはたんぽぽらしい。 いっそ、『あれはただの望遠鏡だ』と教えてやれ、と言ったら『もうやってる』とさ」 それはともかく、たんぽぽの修理は順調に進んでいるようです。 受動観測ならもう出来るようになったんですよ、と隊員に教えてもらいました。 331 :GPO青:2009/03/12(木) 07 46 35 ID HLpNPtLmO 一方その頃 国会では黒い月観測のための予算が正式に組まれ、本格的な支援も始まります。また、幻獣の攻勢が激しくなってきたこと。 本土でしか見られない強力な決戦用幻獣が現れたことなどがわかります。 撤退まで残り1ヶ月を切った頃、日本中の原子力空母が集まってきます。 たんぽぽに電力を供給するためです。 たんぽぽ自体の整備も完成に近づいてきました。 観測補助のため、10万個もの観測ブイがばらまかれ、着々と準備が整う中いよいよその日がやってきたのでした。 336 :GPO青:2009/03/12(木) 19 00 50 ID HLpNPtLmO 観測の日、朝のHR 男先生「今日は晴れだそうだ」 静かな何かが教室に広がる。 男先生「天候で一喜一憂するなんて、俺たちくらいなものだろうな。 今日は女先生と二人でお前たちの思い出づくりを見させてもらう。頑張ってこい」 男先生から激励を受けたその夜、雲一つない星空のもと、黒い月の観測が開始されます。 主人公「各部署、現状知らせ」 「こちら機関、準備よろし」 「こちら冷却、準備よろし」 「こちら観測、準備よろし」 「こちら電算、準備よろし」 「こちら通信、準備よろし」 「遅れました!航空官制準備よろし」 「航空整備は待機中。これで失敗したら怒る」 部下1「全部署確認。隊長?」 頷く主人公「全館放送。 …人類で最初に黒い月を見たものになる。それは観測員として最高の栄誉だ。そしてその栄誉はすぐ近くにある。 そうだろ?みんな。…観測を開始する」 主人公が観測開始を告げるとたんぽぽの砲身がゆっくりとリフトアップされてゆく。 最大仰角で固定された砲身に、放熱板が展開して月下に銀色のたんぽぽが咲いた。 そして 離水する白天が歌を歌っている。 六機の白天は同調しながら歌っていた。 「…イルカの歌?」 337 :GPO青:2009/03/12(木) 19 06 34 ID HLpNPtLmO 一斉に全ての白天が唱和し、天空に落ちるイルカたちの歌。 シェルターの中で観測の成功を祈っていた女先生に、何かが語りかける。 「私に…まだ、生きろというの?…何でそんなこと言うの?」 男先生はそんな女先生にかける言葉もなく、ただイルカたちの歌を聞き祈ります。 隊列を組み、ロケットの炎を噴きながら六機のイルカたちは天を登ってゆく。 メインエンジンに点火出来るだけの加速が得られるとマッハ5.4で上昇。さらに加速。 マッハ25で灼熱の六本の矢は天に登った。 振動とGの中機体の制御に集中しながら、大塚はかつて海難事故で亡くした婚約者を感じていた。 大塚「…お前が望むなら、このままずっと飛びつづけてもいいんだぜ」 物言わぬ白天が大塚に答える。 大塚「…そうか……」 白天たちは地球の昼の面に入り、通信が途絶する。 地球を4分の1周して全速を出した白天たちがいっせいに環になり広がっていく。 たんぽぽが能動観測を開始。 巨大な砲身の先端に光が集まっていく。 発射と同時に周囲数百kmに衝撃波と電磁波を撒き散らして。 宇宙に光の花が咲いた。 たんぽぽの砲身は自身が生み出した熱量に耐えられず、溶けて崩壊。 着弾。爆発。 「観測は成功!」 「ちゃんと記録しておいて…私が何をしたのかを。眩しくて、何もみえないから」 338 :GPO青:2009/03/12(木) 19 08 59 ID HLpNPtLmO マッハ28.94高度150kmで上昇する大塚。 やがて5機の白天は宇宙へ飛び去り、大塚の白天は海面に着水した。 意識を失った大塚を海軍の兵たちが回収している。 海軍士官「どうだ?」 軍医「酸素供給システムにトラブルがあったようで」 海軍下士官「無意識で良く着水操作ができたな」 海軍士官「そんなことはどうでも良い。 世界の一番高いところまで行った馬鹿だ。 絶対に生かせ」 軍医「はっ。我々の名誉にかけて」 こうして黒い月の観測は終了した。 339 :GPO青:2009/03/12(木) 19 16 14 ID HLpNPtLmO エピローグ・1 部下たちが騒いでいる。 ついに男先生が女先生にプロポーズするらしい。 みんなで応援するべく、海岸まで行った。 茂みにかくれて女先生の到着を待つ隊員たち。 男先生のところに女先生が歩いてくる。 女先生「それでお話って何ですか?大迫先生」 男先生「あっ、あのですね。…その…今日はいい天気ですな!」 ダメだこりゃと顔を見合わせる隊員たちだったが。 必死で何かを話しかける男先生。 頷く女先生。 「やったか?」「OKした?」「いこうぜ!」「おめでとー!男先生!!」 口々に祝福する隊員たち。 真っ赤になって怒り出す男先生。 男先生「お…お前ら」 …まだプロポーズしてなかったらしい。やっちまったか、と顔を見合わせる隊員たち。 女先生「それで、大事なお話って何ですの?何でもお聞きしますわよ?」 女先生は全部お見通しだったようだ。 男先生「お前ら海岸100周!」 みんな「えー!?」 男先生「うるさい200周だ!」 女先生が笑いながら言った。 「みんな頑張ってね。ついでに大迫先生も」 「…え?」 「…その間に素敵なプロポーズの言葉を考えてね。 私はみんなの為にごちそうを作りながら素敵なイエスの言葉を考えるわ」 男先生「!うぉぉ!お前ら!海岸300周!」 増えてるじゃん!とみんなが怒る 男先生「うるさい!俺がいい言葉を思いつくまで何周でも走るんだ!」 その日は日が落ちるまでみんなで走りました。 340 :GPO青:2009/03/12(木) 19 18 18 ID HLpNPtLmO エピローグ・2 島を離れる前に男先生が言います。 「お前らの見たものは結局機密扱いになっちまったなぁ。 …一体なんだったんだ?あ、いやスマン。話せないんだったな。え…人型…?」 エピローグ3・最後の日に 主人公とヒロインは一緒に分校の戸締まりをすませると並んで石段を降りていきました。 いつか必ず、ここに帰ってくることを誓いあって。 [天体観測]終わり で、あとはスペシャルシナリオ[GPMモード]いきます が今日はここまで 348 :GPO青:2009/03/14(土) 18 47 52 ID Dae0mjiHO [GPMモード] 別名、最高難易度ゲーム。GPMから続くお約束的ゲームモード。 白、緑のGPMキャラを転属させればGPMキャラのみで部隊をつくれます。 天体観測のとき、彼らが何をしていたか?という『裏・天体観測』みたいなお話。 簡単なキャラ紹介のあとストーリーに入ります。()内は出演した章です。 《キャラクター紹介》 ・青の厚志(白) 速水厚志。人型のパイロット。青はあざな。 今回主人公としてストーリを書きます ・芝村 舞(緑) 動物に弱い、人型のパイロット。今回、彼女をヒロインとして書きます ・善行 忠孝(緑) 部隊司令 ・原 素子(青) モデル並みの容姿の整備班長。 かつて善行と付き合っていた ・シマシマ(青) 青の章のマスコットキャラ。猫みたいな目のリス [天体観測]GPMモード 「これを見ているということは、貴方はたどり着いたのですね。 お帰りなさい。懐かしい故郷に。 長い時間がかかりましたが、再会の約束を果たします。 私の名前は芝村 裕吏。 貴方の第一の敵にして、第一の味方。 心の剣をとりなさい。いつものように。 そして願わくば、この戦いの明日には 天下万民のためにその剣が振るわれることを」 ゲームデザイナーからのメッセージ 349 :GPO青:2009/03/14(土) 18 53 15 ID Dae0mjiHO ーはじまりはじまりー 停泊したフェリーから一人の男が降りてくる。 男の名前は善行 忠孝。 九州において伝説の5121小隊を指揮し、熊本城攻防戦を戦い抜いた英雄の一人だ。 大迫「お…来たな。さてと…。歓迎します。善行司令」 善行「やめて下さい。 善行で結構。僕の部下は? 大迫「はっ…あ、えーと。全部来てるはずです。じゃない、はずだ」 善行「結構。行きましょう」 大迫に案内され、学校へ向かう善行。 大迫「熊本城攻防戦の英雄たちが何だってこの島に?」 善行「それだけ、上は観測を成功させたいんですよ」 ーガンパレードの日々、1日目ー 朝のHR 大迫「あー。では始めるか。…お願いします」 善行「はい。 ……お久しぶりです、皆さん。司令の善行です。 …こうやってみんなに話すのは、久しぶりになりますね。 ま、互いに昔を懐かしむような年齢ではありませんから、おしゃべりはこれくらいにしましょうか。 我々は夜明けを呼びにきた地獄の悪鬼です。 殺すしか能のないただそれだけです。 我々がやることはいつもと同じ。敵を殺せ。 わかりましたか。みなさん。 …結構。ではこの島に慣れておいてください。 何、結局はいつもと同じだ。 青が小隊長。僕は司令。 この島の住民が脱出するまで我々は戦う。まったくもって、ただそれだけです」 以上、と言って席につく善行。 大迫は話の内容に内心、圧倒されていたが何とか授業を終えた。 350 :GPO青:2009/03/14(土) 18 56 35 ID Dae0mjiHO 青の厚志にとってはいつものことだ。 隣りの席で顔色一つ変えずに善行の訓辞を聞き流した芝村 舞にとっても。 絢爛舞踏章を授けられ、呼吸するように殺す自分たちにとって善行の話は「おはよう」のあいさつみたいなものだ。 幻獣に「おはよう」したら次の瞬間そいつは消えてるけどね。 少し笑う青を舞が睨む。真面目にやらんか。 再会したときはあんなに可愛い顔で抱きついてくれたのに。 でも舞の怒る顔が久しぶりに見られたからいいか、と喜ぶ青。 まったく、厚志の奴め。 少しは成長したかと思いきや、まるで変わらん。 伸びたのは身長だけかと考えて先ほどの再会を思い出す舞。赤くなる頬。 あとで殴ってやろう。でもその前にもう少し、その、ほ、抱擁を…。 えぇい、これでは厚志のことを叱れん。いやこれは奴が悪い。 やはりあとで殴ってやると決めて舞は無理やり授業に集中し直した。 バカップル登場。舞踏のはじまり。 舞に抱きついてあきれられた後で都 綾子に会いに行く。 女先生「KEY92…。いえ、キイクニくん生きてたのね…。」涙ぐむ女先生。 「あなただけでも生き延びてくれて、良かった」 青がラボにいたころ、この人は… 351 :GPO青:2009/03/14(土) 19 01 59 ID Dae0mjiHO ー2日目ー 善行「島のほうは慣れましたか? 結構。水辺での戦いは初めてですからね。 どうあれ、この戦いは大変なものになります。 それだけは保証します。 我々が投入されているということはそういうことです。 それともう一つ。 我々の主任務は島民脱出までの守備と時間稼ぎですが、もう一つ、あります。 この島の学兵たちが島を去る最後の思い出作りとして天体観測を行います。 その観測がうまくいくよう護衛するのが、我々の仕事です。 …ええ、正式な任務です。 我々は控えめに言って日本有数の精鋭部隊ですが、その我々は学生たちのささやかな思い出のために戦うことになる。 いい話です。呼吸するように敵を殺す我々にとって、これはとてもいい話だ。 給料をもらってやる任務としてこれほど馬鹿げてこれほど心暖まる任務というものはない。 よろしい。戦いましょう。 我々はいつものように戦い、そしてこの島を離れる学生たちに、暴力の限りをつくしてささやかな思い出を与えるのだ」 本日は以上、と善行。 舞と話す。 舞「なに?お母さんができた? …まさか姉とか妹とかはできて居らぬであろうな? そういうのは許可制である!」 青はつねられながら喜びました 352 :GPO青:2009/03/14(土) 19 03 55 ID Dae0mjiHO ー3日目ー 人型について話す善行。 善行「今回我々が使う機材。 すなわち栄光号本国仕様は装備されているセンサー類と火器管制装置が一新されている以外は麗しの士魂号とほぼ同じです。 「士魂」の名は後継機が量産化したために譲ってしまいましたがね。 原主任、整備はお願いします。 パイロット各員は神経接続の調整を」 士魂号。 禁忌の技術が生み出した、忌まわしい自分たちの愛しい兄弟。 熊本ではもう一人の自分として、幻獣たちを殺し尽くした英雄の巨人。 あのとき殺しすぎたせいで、幻獣は本土に狙いを変えたんだっけ。でも、今回はそういうことを気にせず殺戮していい。 敵の目がこちらに向いてくれれば、学生たちは思いわずらうことなく天体観測ができるから。 それは絢爛舞踏の本来の役目。どこかの誰かの未来のために心の剣をふるうこと。 舞はシマシマが気になるようだ。 何もないここの島で舞の心を癒やしてくれるシマシマ。 挨拶すると、びっくりしながら挨拶を返してくれた 353 :GPO青:2009/03/14(土) 19 09 00 ID Dae0mjiHO ー4日目ー 補給について話す善行。 善行「今回もGアサルトー20ミリ水冷式ガトリング機関砲ーをメインに戦います。 ただし、島に物資・弾薬を運ぶルートが段々不安定になりつつあります。 補給は余裕を持って行って下さい。 なに、今回は上も大盤振る舞いで出し惜しみは無しだそうですから。」 そういえば、熊本のときも善行司令が大量の物資を用意してくれてたっけ。 自分たちはそれらを使い、絶大な戦果を上げたんだった。 舞とデートしたりシマシマたちと交流しながらも着々と戦闘準備は整っていく。 天体観測まであと2ヶ月半 354 :GPO青:2009/03/14(土) 19 14 37 ID Dae0mjiHO ー10日目ー 今のところ、幻獣たちは偵察用小型幻獣くらいしか送ってこない。 5121のメンバーにとっては平和な時間が流れていた。 舞「山の中も良いが海も良い」 青は、舞がいてくれればどこでもいいやと言ってぎゅーしました。 舞「ば、場所を選べ、たわけ…」 舞に頬をつねられて喜んでいると戦闘警報が鳴り響く。 オペレーター「幻獣が出現しました。関係者はただちに戦闘配置について下さい!」 善行「やはりきましたね。それでは舞踏の再開です。3、2、1」 港地区を防衛するため出撃した5121小隊。 威力偵察のつもりか、敵戦力は低い。 それでも父島で中型以上の幻獣が確認されたのはしばらくぶりだ。 敵はこれから本気で島を攻略するつもりのようだ。 青と舞は士魂号複座型を駆ると次々に敵を撃ちおとし、初戦を勝利で飾った。 当然のように。呼吸するように 355 :GPO青:2009/03/14(土) 19 17 05 ID Dae0mjiHO ー30日目ー 朝のHR 善行「この数戦でわかりましたが、我々がそうであるように敵も大袈裟な規模でやってきています。 どうにも天体観測を嫌がっているらしい。 まったく学生の最後の思い出作りをなんだと思っているのでしょうね。 まあ、我々にとっては敵や上の思惑はどうでも良い。いつも通り、殺して未来を守りましょう」 敵の攻勢はまだ続く。 戦闘前の一コマ 原「ちゃんと準備出来てる?ハンカチは?」 善行「遠足にいくんじゃないですから」原「これから遠足にいくような顔してるわ」 善行「いけませんね。顔を引き締めないと」 舞「どうしてみんな大事な局面だとリラックスするのだろうな?」心底愉快そうな舞。 人のことは言えないよ、と可愛い舞をぎゅーしてつねられる青。 戦いはひたすらに続く。 幻獣は町を、島をローラー作戦で侵攻しようと攻めたてる。一度たりとも成功しなかったけれど。 その攻めを変えることはせず、ただ戦力だけを増やして同じ戦術を繰り返し各個に撃破されていった。 天体観測まであと1月半 356 :GPO青:2009/03/14(土) 19 19 00 ID Dae0mjiHO ー70日目ー 敵について話す善行。 善行「敵はいよいよ本気ですね。 大人気無いことにヘカトンケイル(超巨大幻獣)までだして天体観測を邪魔してます。 まあ、大きいですからね。全長約50km、そりゃ邪魔にもなります。 あの敵はむやみに大きいので索敵範囲も広い。下には中型、大型幻獣がうじゃうじゃです。 まあ、なかなかにたっぷり苦戦できそうですね」 舞と話す青。 舞「敵は本気になった。逆に言えば、これをしのげば我らの勝ちだ」 青「そうだね」 ーどうせ全て殺してしまう。最後には。 善行と話す青。 善行「結局のところ上は、敵の正体が知りたいんでしょうね。 黒い月の出現と幻獣の行動になんらかの因果関係が認められるから。こんなこと(天体観測)を。 問題は敵の繰り出してきた戦力規模です。これだけの戦力を送って来てるんですからそれだけ大事な秘密があるんでしょうね」 仮に黒い月の正体が知れてもその先が大事だ。もっとも私は別のことを考えていますけどね、と結ぶ善行。 天体観測まであと7日 357 :GPO青:2009/03/14(土) 19 22 23 ID Dae0mjiHO ー74日目ー 朝のHR 善行「黒い月の観測スケジュールが決まりました。3日後です。 それまでにヘカトンケイルを祓います。戦闘準備を、皆さん。5121小隊の同窓会としゃれこみましょう」 ハンガーで人型の給弾やメンテナンスを確認しながら、仲間たちと話す青。 善行「いよいよ最後の戦い。という感じですね。まあいつも通りやりましょう」 信頼してるわよ、と原。 「熊本城攻防戦で最後まで人型を稼働させた整備の力、存分に見せちゃうから」「こっちも頼りにしてるよ」 その日は舞と二人、深夜まで機体の調整をして過ごしました。 358 :GPO青:2009/03/14(土) 19 29 02 ID Dae0mjiHO ー77日目 ガンパレードー 空に浮かぶ、超巨大幻獣を倒しにいく。 善行「それではいきましょうか、皆さん。3、2、1。 アールハンドゥガンパレード(全軍抜刀 全軍突撃)! アールハンドゥガンパレード! 全軍突撃!我に続け! この世で一番価値があるのは友情だと、我々が教えるのだ! 我々の命で!明けない夜はないことを!」 ヘカトンケイルは体表面に複数の神経結節をもつ。それらすべてを破壊しなければ、ヘカトンケイルは倒せない。 しかも自分の体の上には無数の幻獣を配置した、まさに空中城塞だ。 青の操る栄光号複座型本国仕様はGアサルトから続けざまに弾丸を吐き出して大型幻獣を、ヘカトンケイルを切り裂いていく。 広大な戦場に点在するヘカトンケイルの弱点のそれぞれが 大量の幻獣に守られている。 幻獣たちもこれが決戦と知っているのだ。ベヒモスやGタランテラといった大型幻獣が何十となく立ちふさがる。 青と舞は僚機とのコンビネーションでそれらを駆逐しながら攻撃目標を一つ一つ破壊していった。 何度となく補給を受け、長い長い戦いにも終わりがきた。 複座型の背中から発射された24発のジャベリン改ミサイルがヘカトンケイルと最後の幻獣たちの一塊を粉砕した。 舞踏はひとまず終わったのだ。 359 :GPO青:2009/03/14(土) 19 34 01 ID Dae0mjiHO エピローグ・1 光の柱が天に登っていきました。 善行が笑って敬礼を送ります。 善行「こちら司令より、敵味方へ。見えたな。 戦争は終わりだ。撤退を」 戦いの翌日、HR。 善行「まあ、大きなイベントも終わりましたし、また今日から普通の日々のはじまりです。 …あー、泳ぎましょうか。実の所、私もそうしたかったんです」 みんなの歓声が上がりました。 エピローグ・2 そして島を離れる日。 青と舞は並んでゆっくりと坂道をおりていきます。 舞はひたすらうしろを気にしています。 シマシマや動物や鳥たちが、舞についてきています。 呆然と立ち尽くす舞の肩に勇気あるシマシマの何匹かが乗りました。 舞「あ、あう…」 一緒に島から出たいんだよ、と青が言うと、シマシマたちが頷きました。 舞はカチンコチンになって顔を真っ赤にして 動物たちを抱いて船まで行進していきました。 青は幸せな気分で舞と手をつないで歩いて行きました。 360 :GPO青:2009/03/14(土) 19 34 55 ID Dae0mjiHO エピローグ・3 船上の青の隣には、いつの間にか善行がいて、島を見ながら微笑むと口を開いた。 善行「結局、黒い月の観測データは封印されて公表表は取りやめになったようです。 …まあ、これぐらいで終わる戦争なんてないんでしょうね。 結構。しばらくは失業はなさそうだ。 …それでは、本土に帰りましょう。次の戦いが待っています」 善行は青の肩を叩くとお茶を飲みに船室に戻っていった。 島が、遠くなっていく…… ーめでたしめでたしー 361 :GPO青:2009/03/14(土) 20 34 58 ID Dae0mjiHO これでガンパレードオーケストラ終わります。 書いたストーリーはゲーム中にないテキストがいくつかありますが、構成するとき書き易くするために追加しました(そのままだと断片的な羅列になってしまうので)。 大筋はゲームのままです。 ゲームをクリアしてもわからないことについていくつか補足しますが下の※↓以下は読まなくても大丈夫。 長々と読んでいただき、ありがとうございました。 362 :GPO青:2009/03/14(土) 20 37 38 ID Dae0mjiHO ※↓ 【幻獣】 『黒い月の中心にあるもの』が、第4世界人と第5世界の人間の悪い心から作り出した。 倒すと消えるのは半分実体だから。 実は世界間侵略戦争なのです。 【黒い月】 人型+聖銃。 人型は第6世界から、聖銃は第4世界からたまたま流れてきました。 巨大質量のために光をねじ曲げ、黒い円形に見えていました。 【聖銃】 GPMのラスボスとか精霊機動弾の自機のもと。そちらも参照して下さい。 作中の黒い月を作っていたのは精霊~の妹のほうの聖銃 【オーケストラ】 1、白の章でキャラクターの一人(とプレイヤー)が歌う歌 2、人間が本気で運命を克服しようとするとき、神さまは手を貸してくれます。 白→ペンギン(冬の神) 緑→猫の神さま 青→シマシマ(情報体) 全体→OVERSや絢爛舞踏であるプレイヤーなど、他にも 人と神さまが作り出す新たな和音(≒オーケストラ)の物語がGPO。 実はSFではなくファンタジーでした。というオチ 365 :ゲーム好き名無しさん:2009/03/15(日) 15 49 03 ID jM9WlLetO GPO書いたものです。 ごめんなさい。 あんまりうまくかけませんでした。 ひとつだけ言い訳させてもらうと プレイしててGPOキャラとGPMキャラの言動の乖離が凄まじかった。 おそらく世界観をゲーム以外の部分で補給してる人間用のモードなんだと思う。 私も色々調べて書きました。 さようならガンパレ
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/184.html
ガンパレード・オーケストラ 青の章 ~光の海から手紙を送ります~ part44-327~332,335~340,347~362,365 327 :GPO青:2009/03/12(木) 07 30 28 ID HLpNPtLmO 聞こえますか。 私の声が聞こえますか。 私の名前は……… OVERS Systemは全プレイヤーの同一存在を生成しています…… 今回の舞台は放棄・撤退することが決まった小笠原諸島父島・天文観測所が舞台です。 撤退が完了するまでの3ヶ月間(2000年6月スタート)にGPO青の目的である『黒い月観測』を成功させましょう。 とりあえずストーリータイプ[ラブコメ]について GPOのギャルゲー部分を強化しました、みたいなモード。 一応メインシナリオとして ・超巨大幻獣を倒せ編 ・過去を探す編 がありますが白を参照して下さい 恋愛絡みのサブイベントが豊富で、伝説の場所で告白を目指したり前世からの恋人と再会したり。 恋人として選んだキャラの攻略がうまくいってれば最後に結婚できるのが最大のキモですか。 本当にギャルゲーだな。 ストーリータイプ[戦闘記録]→白参照。以上。 で[天体観測]いきますがその前に青の用語いくつか。 【能動式望遠鏡】 要するに巨大レーザー砲。 レーザーをぶち当てて着弾前後を観測しましょう、というもの。 黒い月は通常の可視光線は吸収してしまうので現状ほぼ唯一の観測手段。 通称たんぽぽ 【白天】 たんぽぽのオプション。 宇宙まで飛んでいきます。全6機 【絢爛舞踏】 1、すげーたくさん幻獣を殺すと貰える勲章。絢爛舞踏章 2、絢爛舞踏章を授与された人 【自然休戦期】 幻獣は基本夏は攻めてきません。あー夏休み 328 :GPO青:2009/03/12(木) 07 33 39 ID HLpNPtLmO [天体観測] 停泊したフェリーから一人の男(主人公)が降りてくる。 出迎えにきた教師・大迫(通称男先生)に島の分隊について話を聞きながら学校に向かいます。 ここの部隊はもともと天文観測のためにいたのが名目上の守備隊として再編。 そのまま駐留しているらしい。 観測の方は望遠鏡が建設途中で放り出された為に全く機能していないとか。 何でこんなところに自分が配属されたのかわからない主人公に、優しい大迫先生が事情を説明してくれます。 「要するに左遷だよ、左遷」ファッキューベリィマッチ。 そのあと島のもう一人の教師・都 綾子(通称女先生。バレバレですが男先生は女先生に惚れてます) とクラスメートに紹介してもらい、建設途中の望遠鏡を見学にいきます。 完成していれば、世界最大・唯一の能動式望遠鏡になるはずだった「たんぽぽ」。 今はただのガラクタだね、とKY発言で部下に嫌われてみます。 しかし、主人公がこの島に派遣されてきたことで、天文観測班にとって大いなる転換期が訪れていたのでした。 329 :GPO青:2009/03/12(木) 07 40 51 ID HLpNPtLmO 翌日のHRで男先生から重大発表 「島の放棄が決定した」 戦略的にそう重要ではない父島に補給・輸送ルートを確保 しておけなくなった軍部は島民保護のために島の放棄を決定。 3ヶ月後には全員撤退することが通達されたらしい。 生まれ育った島と、恐らくは今生の別れとなってしまうことに意気消沈する隊員たち。 男先生は何かしてやれることはないかと頭を悩ませ、やがて一つの決意を固めるのでした。 明けて次のHR。 男先生は「天体観測をしよう」と提案します。 最後の思い出作りに、自分たちの本来の役目を果たしてから島を出よう。 胸を張って本土に行こう、と 部下たちは、これでたんぽぽの修理ができる、白天を飛ばせる、と希望を見いだすのでした。 やるべきことが見つかると俄然忙しくなってきます。 女先生や隊員たちはたんぽぽと白天の修復・調整。 男先生は政府の支援が受けられるようにロビー活動です。 しかも、何故か自然休戦期にもかかわらず、活発な活動を見せ始めた幻獣からたんぽぽや町を守らなくてはなりません。 ああ、だから自分はここにいるんだな 絢爛舞踏とも呼ばれる主人公は、自分が何故いまこの時に呼ばれたのか?ようやく理解できたのでした。 330 :GPO青:2009/03/12(木) 07 44 46 ID HLpNPtLmO のんきな主人公に、男先生が観測成功のためのアドバイスをくれます。 曰わく、勝ち続けること。 たんぽぽの修理。 人間関係に注意しろ。 やけに生々しいアドバイスだったなぁと思いながら、深夜ハンガーでの作業に向かう主人公。 そこには白天の整備をしている女先生がいました。 しかも白天から引き出されたシリンダーには、しわのある白い生体部品が見えています。 それは一体?と、主人公が問うと女先生は自分の過去を語り始めます。 かつて政府の研究施設・通称ラボに務める技術者だった女先生は 非人道的な実験にも数多く関与し、白天もまたそれらの研究の成果なのだと。 この子たちの面倒を一生見続けるのが自分の贖罪なのだと。 人の脳なのか?と問う主人公。 女先生はほとんどはイルカの脳よと言います。 「さぁ、もういいでしょう。 もう二度と、こんな時間にここへ来ちゃダメよ」 その言葉に背を押されて主人公はハンガーを後にします。 翌朝、男先生からロビー活動が身を結んで政府及び海軍から正式に支援が受けられるようになった、と教えられます。 「大塚君(白天のパイロット)は海軍で飛行訓練を受けてくるように」 みんなで大塚君を見送ったあと男先生から妙な話しを聞かされます。 「諜報部からの情報では敵の狙いはたんぽぽらしい。 いっそ、『あれはただの望遠鏡だ』と教えてやれ、と言ったら『もうやってる』とさ」 それはともかく、たんぽぽの修理は順調に進んでいるようです。 受動観測ならもう出来るようになったんですよ、と隊員に教えてもらいました。 331 :GPO青:2009/03/12(木) 07 46 35 ID HLpNPtLmO 一方その頃 国会では黒い月観測のための予算が正式に組まれ、本格的な支援も始まります。また、幻獣の攻勢が激しくなってきたこと。 本土でしか見られない強力な決戦用幻獣が現れたことなどがわかります。 撤退まで残り1ヶ月を切った頃、日本中の原子力空母が集まってきます。 たんぽぽに電力を供給するためです。 たんぽぽ自体の整備も完成に近づいてきました。 観測補助のため、10万個もの観測ブイがばらまかれ、着々と準備が整う中いよいよその日がやってきたのでした。 336 :GPO青:2009/03/12(木) 19 00 50 ID HLpNPtLmO 観測の日、朝のHR 男先生「今日は晴れだそうだ」 静かな何かが教室に広がる。 男先生「天候で一喜一憂するなんて、俺たちくらいなものだろうな。 今日は女先生と二人でお前たちの思い出づくりを見させてもらう。頑張ってこい」 男先生から激励を受けたその夜、雲一つない星空のもと、黒い月の観測が開始されます。 主人公「各部署、現状知らせ」 「こちら機関、準備よろし」 「こちら冷却、準備よろし」 「こちら観測、準備よろし」 「こちら電算、準備よろし」 「こちら通信、準備よろし」 「遅れました!航空官制準備よろし」 「航空整備は待機中。これで失敗したら怒る」 部下1「全部署確認。隊長?」 頷く主人公「全館放送。 …人類で最初に黒い月を見たものになる。それは観測員として最高の栄誉だ。そしてその栄誉はすぐ近くにある。 そうだろ?みんな。…観測を開始する」 主人公が観測開始を告げるとたんぽぽの砲身がゆっくりとリフトアップされてゆく。 最大仰角で固定された砲身に、放熱板が展開して月下に銀色のたんぽぽが咲いた。 そして 離水する白天が歌を歌っている。 六機の白天は同調しながら歌っていた。 「…イルカの歌?」 337 :GPO青:2009/03/12(木) 19 06 34 ID HLpNPtLmO 一斉に全ての白天が唱和し、天空に落ちるイルカたちの歌。 シェルターの中で観測の成功を祈っていた女先生に、何かが語りかける。 「私に…まだ、生きろというの?…何でそんなこと言うの?」 男先生はそんな女先生にかける言葉もなく、ただイルカたちの歌を聞き祈ります。 隊列を組み、ロケットの炎を噴きながら六機のイルカたちは天を登ってゆく。 メインエンジンに点火出来るだけの加速が得られるとマッハ5.4で上昇。さらに加速。 マッハ25で灼熱の六本の矢は天に登った。 振動とGの中機体の制御に集中しながら、大塚はかつて海難事故で亡くした婚約者を感じていた。 大塚「…お前が望むなら、このままずっと飛びつづけてもいいんだぜ」 物言わぬ白天が大塚に答える。 大塚「…そうか……」 白天たちは地球の昼の面に入り、通信が途絶する。 地球を4分の1周して全速を出した白天たちがいっせいに環になり広がっていく。 たんぽぽが能動観測を開始。 巨大な砲身の先端に光が集まっていく。 発射と同時に周囲数百kmに衝撃波と電磁波を撒き散らして。 宇宙に光の花が咲いた。 たんぽぽの砲身は自身が生み出した熱量に耐えられず、溶けて崩壊。 着弾。爆発。 「観測は成功!」 「ちゃんと記録しておいて…私が何をしたのかを。眩しくて、何もみえないから」 338 :GPO青:2009/03/12(木) 19 08 59 ID HLpNPtLmO マッハ28.94高度150kmで上昇する大塚。 やがて5機の白天は宇宙へ飛び去り、大塚の白天は海面に着水した。 意識を失った大塚を海軍の兵たちが回収している。 海軍士官「どうだ?」 軍医「酸素供給システムにトラブルがあったようで」 海軍下士官「無意識で良く着水操作ができたな」 海軍士官「そんなことはどうでも良い。 世界の一番高いところまで行った馬鹿だ。 絶対に生かせ」 軍医「はっ。我々の名誉にかけて」 こうして黒い月の観測は終了した。 339 :GPO青:2009/03/12(木) 19 16 14 ID HLpNPtLmO エピローグ・1 部下たちが騒いでいる。 ついに男先生が女先生にプロポーズするらしい。 みんなで応援するべく、海岸まで行った。 茂みにかくれて女先生の到着を待つ隊員たち。 男先生のところに女先生が歩いてくる。 女先生「それでお話って何ですか?大迫先生」 男先生「あっ、あのですね。…その…今日はいい天気ですな!」 ダメだこりゃと顔を見合わせる隊員たちだったが。 必死で何かを話しかける男先生。 頷く女先生。 「やったか?」「OKした?」「いこうぜ!」「おめでとー!男先生!!」 口々に祝福する隊員たち。 真っ赤になって怒り出す男先生。 男先生「お…お前ら」 …まだプロポーズしてなかったらしい。やっちまったか、と顔を見合わせる隊員たち。 女先生「それで、大事なお話って何ですの?何でもお聞きしますわよ?」 女先生は全部お見通しだったようだ。 男先生「お前ら海岸100周!」 みんな「えー!?」 男先生「うるさい200周だ!」 女先生が笑いながら言った。 「みんな頑張ってね。ついでに大迫先生も」 「…え?」 「…その間に素敵なプロポーズの言葉を考えてね。 私はみんなの為にごちそうを作りながら素敵なイエスの言葉を考えるわ」 男先生「!うぉぉ!お前ら!海岸300周!」 増えてるじゃん!とみんなが怒る 男先生「うるさい!俺がいい言葉を思いつくまで何周でも走るんだ!」 その日は日が落ちるまでみんなで走りました。 340 :GPO青:2009/03/12(木) 19 18 18 ID HLpNPtLmO エピローグ・2 島を離れる前に男先生が言います。 「お前らの見たものは結局機密扱いになっちまったなぁ。 …一体なんだったんだ?あ、いやスマン。話せないんだったな。え…人型…?」 エピローグ3・最後の日に 主人公とヒロインは一緒に分校の戸締まりをすませると並んで石段を降りていきました。 いつか必ず、ここに帰ってくることを誓いあって。 [天体観測]終わり で、あとはスペシャルシナリオ[GPMモード]いきます が今日はここまで 348 :GPO青:2009/03/14(土) 18 47 52 ID Dae0mjiHO [GPMモード] 別名、最高難易度ゲーム。GPMから続くお約束的ゲームモード。 白、緑のGPMキャラを転属させればGPMキャラのみで部隊をつくれます。 天体観測のとき、彼らが何をしていたか?という『裏・天体観測』みたいなお話。 簡単なキャラ紹介のあとストーリーに入ります。()内は出演した章です。 《キャラクター紹介》 ・青の厚志(白) 速水厚志。人型のパイロット。青はあざな。 今回主人公としてストーリを書きます ・芝村 舞(緑) 動物に弱い、人型のパイロット。今回、彼女をヒロインとして書きます ・善行 忠孝(緑) 部隊司令 ・原 素子(青) モデル並みの容姿の整備班長。 かつて善行と付き合っていた ・シマシマ(青) 青の章のマスコットキャラ。猫みたいな目のリス [天体観測]GPMモード 「これを見ているということは、貴方はたどり着いたのですね。 お帰りなさい。懐かしい故郷に。 長い時間がかかりましたが、再会の約束を果たします。 私の名前は芝村 裕吏。 貴方の第一の敵にして、第一の味方。 心の剣をとりなさい。いつものように。 そして願わくば、この戦いの明日には 天下万民のためにその剣が振るわれることを」 ゲームデザイナーからのメッセージ 349 :GPO青:2009/03/14(土) 18 53 15 ID Dae0mjiHO ーはじまりはじまりー 停泊したフェリーから一人の男が降りてくる。 男の名前は善行 忠孝。 九州において伝説の5121小隊を指揮し、熊本城攻防戦を戦い抜いた英雄の一人だ。 大迫「お…来たな。さてと…。歓迎します。善行司令」 善行「やめて下さい。 善行で結構。僕の部下は? 大迫「はっ…あ、えーと。全部来てるはずです。じゃない、はずだ」 善行「結構。行きましょう」 大迫に案内され、学校へ向かう善行。 大迫「熊本城攻防戦の英雄たちが何だってこの島に?」 善行「それだけ、上は観測を成功させたいんですよ」 ーガンパレードの日々、1日目ー 朝のHR 大迫「あー。では始めるか。…お願いします」 善行「はい。 ……お久しぶりです、皆さん。司令の善行です。 …こうやってみんなに話すのは、久しぶりになりますね。 ま、互いに昔を懐かしむような年齢ではありませんから、おしゃべりはこれくらいにしましょうか。 我々は夜明けを呼びにきた地獄の悪鬼です。 殺すしか能のないただそれだけです。 我々がやることはいつもと同じ。敵を殺せ。 わかりましたか。みなさん。 …結構。ではこの島に慣れておいてください。 何、結局はいつもと同じだ。 青が小隊長。僕は司令。 この島の住民が脱出するまで我々は戦う。まったくもって、ただそれだけです」 以上、と言って席につく善行。 大迫は話の内容に内心、圧倒されていたが何とか授業を終えた。 350 :GPO青:2009/03/14(土) 18 56 35 ID Dae0mjiHO 青の厚志にとってはいつものことだ。 隣りの席で顔色一つ変えずに善行の訓辞を聞き流した芝村 舞にとっても。 絢爛舞踏章を授けられ、呼吸するように殺す自分たちにとって善行の話は「おはよう」のあいさつみたいなものだ。 幻獣に「おはよう」したら次の瞬間そいつは消えてるけどね。 少し笑う青を舞が睨む。真面目にやらんか。 再会したときはあんなに可愛い顔で抱きついてくれたのに。 でも舞の怒る顔が久しぶりに見られたからいいか、と喜ぶ青。 まったく、厚志の奴め。 少しは成長したかと思いきや、まるで変わらん。 伸びたのは身長だけかと考えて先ほどの再会を思い出す舞。赤くなる頬。 あとで殴ってやろう。でもその前にもう少し、その、ほ、抱擁を…。 えぇい、これでは厚志のことを叱れん。いやこれは奴が悪い。 やはりあとで殴ってやると決めて舞は無理やり授業に集中し直した。 バカップル登場。舞踏のはじまり。 舞に抱きついてあきれられた後で都 綾子に会いに行く。 女先生「KEY92…。いえ、キイクニくん生きてたのね…。」涙ぐむ女先生。 「あなただけでも生き延びてくれて、良かった」 青がラボにいたころ、この人は… 351 :GPO青:2009/03/14(土) 19 01 59 ID Dae0mjiHO ー2日目ー 善行「島のほうは慣れましたか? 結構。水辺での戦いは初めてですからね。 どうあれ、この戦いは大変なものになります。 それだけは保証します。 我々が投入されているということはそういうことです。 それともう一つ。 我々の主任務は島民脱出までの守備と時間稼ぎですが、もう一つ、あります。 この島の学兵たちが島を去る最後の思い出作りとして天体観測を行います。 その観測がうまくいくよう護衛するのが、我々の仕事です。 …ええ、正式な任務です。 我々は控えめに言って日本有数の精鋭部隊ですが、その我々は学生たちのささやかな思い出のために戦うことになる。 いい話です。呼吸するように敵を殺す我々にとって、これはとてもいい話だ。 給料をもらってやる任務としてこれほど馬鹿げてこれほど心暖まる任務というものはない。 よろしい。戦いましょう。 我々はいつものように戦い、そしてこの島を離れる学生たちに、暴力の限りをつくしてささやかな思い出を与えるのだ」 本日は以上、と善行。 舞と話す。 舞「なに?お母さんができた? …まさか姉とか妹とかはできて居らぬであろうな? そういうのは許可制である!」 青はつねられながら喜びました 352 :GPO青:2009/03/14(土) 19 03 55 ID Dae0mjiHO ー3日目ー 人型について話す善行。 善行「今回我々が使う機材。 すなわち栄光号本国仕様は装備されているセンサー類と火器管制装置が一新されている以外は麗しの士魂号とほぼ同じです。 「士魂」の名は後継機が量産化したために譲ってしまいましたがね。 原主任、整備はお願いします。 パイロット各員は神経接続の調整を」 士魂号。 禁忌の技術が生み出した、忌まわしい自分たちの愛しい兄弟。 熊本ではもう一人の自分として、幻獣たちを殺し尽くした英雄の巨人。 あのとき殺しすぎたせいで、幻獣は本土に狙いを変えたんだっけ。でも、今回はそういうことを気にせず殺戮していい。 敵の目がこちらに向いてくれれば、学生たちは思いわずらうことなく天体観測ができるから。 それは絢爛舞踏の本来の役目。どこかの誰かの未来のために心の剣をふるうこと。 舞はシマシマが気になるようだ。 何もないここの島で舞の心を癒やしてくれるシマシマ。 挨拶すると、びっくりしながら挨拶を返してくれた 353 :GPO青:2009/03/14(土) 19 09 00 ID Dae0mjiHO ー4日目ー 補給について話す善行。 善行「今回もGアサルトー20ミリ水冷式ガトリング機関砲ーをメインに戦います。 ただし、島に物資・弾薬を運ぶルートが段々不安定になりつつあります。 補給は余裕を持って行って下さい。 なに、今回は上も大盤振る舞いで出し惜しみは無しだそうですから。」 そういえば、熊本のときも善行司令が大量の物資を用意してくれてたっけ。 自分たちはそれらを使い、絶大な戦果を上げたんだった。 舞とデートしたりシマシマたちと交流しながらも着々と戦闘準備は整っていく。 天体観測まであと2ヶ月半 354 :GPO青:2009/03/14(土) 19 14 37 ID Dae0mjiHO ー10日目ー 今のところ、幻獣たちは偵察用小型幻獣くらいしか送ってこない。 5121のメンバーにとっては平和な時間が流れていた。 舞「山の中も良いが海も良い」 青は、舞がいてくれればどこでもいいやと言ってぎゅーしました。 舞「ば、場所を選べ、たわけ…」 舞に頬をつねられて喜んでいると戦闘警報が鳴り響く。 オペレーター「幻獣が出現しました。関係者はただちに戦闘配置について下さい!」 善行「やはりきましたね。それでは舞踏の再開です。3、2、1」 港地区を防衛するため出撃した5121小隊。 威力偵察のつもりか、敵戦力は低い。 それでも父島で中型以上の幻獣が確認されたのはしばらくぶりだ。 敵はこれから本気で島を攻略するつもりのようだ。 青と舞は士魂号複座型を駆ると次々に敵を撃ちおとし、初戦を勝利で飾った。 当然のように。呼吸するように 355 :GPO青:2009/03/14(土) 19 17 05 ID Dae0mjiHO ー30日目ー 朝のHR 善行「この数戦でわかりましたが、我々がそうであるように敵も大袈裟な規模でやってきています。 どうにも天体観測を嫌がっているらしい。 まったく学生の最後の思い出作りをなんだと思っているのでしょうね。 まあ、我々にとっては敵や上の思惑はどうでも良い。いつも通り、殺して未来を守りましょう」 敵の攻勢はまだ続く。 戦闘前の一コマ 原「ちゃんと準備出来てる?ハンカチは?」 善行「遠足にいくんじゃないですから」原「これから遠足にいくような顔してるわ」 善行「いけませんね。顔を引き締めないと」 舞「どうしてみんな大事な局面だとリラックスするのだろうな?」心底愉快そうな舞。 人のことは言えないよ、と可愛い舞をぎゅーしてつねられる青。 戦いはひたすらに続く。 幻獣は町を、島をローラー作戦で侵攻しようと攻めたてる。一度たりとも成功しなかったけれど。 その攻めを変えることはせず、ただ戦力だけを増やして同じ戦術を繰り返し各個に撃破されていった。 天体観測まであと1月半 356 :GPO青:2009/03/14(土) 19 19 00 ID Dae0mjiHO ー70日目ー 敵について話す善行。 善行「敵はいよいよ本気ですね。 大人気無いことにヘカトンケイル(超巨大幻獣)までだして天体観測を邪魔してます。 まあ、大きいですからね。全長約50km、そりゃ邪魔にもなります。 あの敵はむやみに大きいので索敵範囲も広い。下には中型、大型幻獣がうじゃうじゃです。 まあ、なかなかにたっぷり苦戦できそうですね」 舞と話す青。 舞「敵は本気になった。逆に言えば、これをしのげば我らの勝ちだ」 青「そうだね」 ーどうせ全て殺してしまう。最後には。 善行と話す青。 善行「結局のところ上は、敵の正体が知りたいんでしょうね。 黒い月の出現と幻獣の行動になんらかの因果関係が認められるから。こんなこと(天体観測)を。 問題は敵の繰り出してきた戦力規模です。これだけの戦力を送って来てるんですからそれだけ大事な秘密があるんでしょうね」 仮に黒い月の正体が知れてもその先が大事だ。もっとも私は別のことを考えていますけどね、と結ぶ善行。 天体観測まであと7日 357 :GPO青:2009/03/14(土) 19 22 23 ID Dae0mjiHO ー74日目ー 朝のHR 善行「黒い月の観測スケジュールが決まりました。3日後です。 それまでにヘカトンケイルを祓います。戦闘準備を、皆さん。5121小隊の同窓会としゃれこみましょう」 ハンガーで人型の給弾やメンテナンスを確認しながら、仲間たちと話す青。 善行「いよいよ最後の戦い。という感じですね。まあいつも通りやりましょう」 信頼してるわよ、と原。 「熊本城攻防戦で最後まで人型を稼働させた整備の力、存分に見せちゃうから」「こっちも頼りにしてるよ」 その日は舞と二人、深夜まで機体の調整をして過ごしました。 358 :GPO青:2009/03/14(土) 19 29 02 ID Dae0mjiHO ー77日目 ガンパレードー 空に浮かぶ、超巨大幻獣を倒しにいく。 善行「それではいきましょうか、皆さん。3、2、1。 アールハンドゥガンパレード(全軍抜刀 全軍突撃)! アールハンドゥガンパレード! 全軍突撃!我に続け! この世で一番価値があるのは友情だと、我々が教えるのだ! 我々の命で!明けない夜はないことを!」 ヘカトンケイルは体表面に複数の神経結節をもつ。それらすべてを破壊しなければ、ヘカトンケイルは倒せない。 しかも自分の体の上には無数の幻獣を配置した、まさに空中城塞だ。 青の操る栄光号複座型本国仕様はGアサルトから続けざまに弾丸を吐き出して大型幻獣を、ヘカトンケイルを切り裂いていく。 広大な戦場に点在するヘカトンケイルの弱点のそれぞれが 大量の幻獣に守られている。 幻獣たちもこれが決戦と知っているのだ。ベヒモスやGタランテラといった大型幻獣が何十となく立ちふさがる。 青と舞は僚機とのコンビネーションでそれらを駆逐しながら攻撃目標を一つ一つ破壊していった。 何度となく補給を受け、長い長い戦いにも終わりがきた。 複座型の背中から発射された24発のジャベリン改ミサイルがヘカトンケイルと最後の幻獣たちの一塊を粉砕した。 舞踏はひとまず終わったのだ。 359 :GPO青:2009/03/14(土) 19 34 01 ID Dae0mjiHO エピローグ・1 光の柱が天に登っていきました。 善行が笑って敬礼を送ります。 善行「こちら司令より、敵味方へ。見えたな。 戦争は終わりだ。撤退を」 戦いの翌日、HR。 善行「まあ、大きなイベントも終わりましたし、また今日から普通の日々のはじまりです。 …あー、泳ぎましょうか。実の所、私もそうしたかったんです」 みんなの歓声が上がりました。 エピローグ・2 そして島を離れる日。 青と舞は並んでゆっくりと坂道をおりていきます。 舞はひたすらうしろを気にしています。 シマシマや動物や鳥たちが、舞についてきています。 呆然と立ち尽くす舞の肩に勇気あるシマシマの何匹かが乗りました。 舞「あ、あう…」 一緒に島から出たいんだよ、と青が言うと、シマシマたちが頷きました。 舞はカチンコチンになって顔を真っ赤にして 動物たちを抱いて船まで行進していきました。 青は幸せな気分で舞と手をつないで歩いて行きました。 360 :GPO青:2009/03/14(土) 19 34 55 ID Dae0mjiHO エピローグ・3 船上の青の隣には、いつの間にか善行がいて、島を見ながら微笑むと口を開いた。 善行「結局、黒い月の観測データは封印されて公表表は取りやめになったようです。 …まあ、これぐらいで終わる戦争なんてないんでしょうね。 結構。しばらくは失業はなさそうだ。 …それでは、本土に帰りましょう。次の戦いが待っています」 善行は青の肩を叩くとお茶を飲みに船室に戻っていった。 島が、遠くなっていく…… ーめでたしめでたしー 361 :GPO青:2009/03/14(土) 20 34 58 ID Dae0mjiHO これでガンパレードオーケストラ終わります。 書いたストーリーはゲーム中にないテキストがいくつかありますが、構成するとき書き易くするために追加しました(そのままだと断片的な羅列になってしまうので)。 大筋はゲームのままです。 ゲームをクリアしてもわからないことについていくつか補足しますが下の※↓以下は読まなくても大丈夫。 長々と読んでいただき、ありがとうございました。 362 :GPO青:2009/03/14(土) 20 37 38 ID Dae0mjiHO ※↓ 【幻獣】 『黒い月の中心にあるもの』が、第4世界人と第5世界の人間の悪い心から作り出した。 倒すと消えるのは半分実体だから。 実は世界間侵略戦争なのです。 【黒い月】 人型+聖銃。 人型は第6世界から、聖銃は第4世界からたまたま流れてきました。 巨大質量のために光をねじ曲げ、黒い円形に見えていました。 【聖銃】 GPMのラスボスとか精霊機動弾の自機のもと。そちらも参照して下さい。 作中の黒い月を作っていたのは精霊~の妹のほうの聖銃 【オーケストラ】 1、白の章でキャラクターの一人(とプレイヤー)が歌う歌 2、人間が本気で運命を克服しようとするとき、神さまは手を貸してくれます。 白→ペンギン(冬の神) 緑→猫の神さま 青→シマシマ(情報体) 全体→OVERSや絢爛舞踏であるプレイヤーなど、他にも 人と神さまが作り出す新たな和音(≒オーケストラ)の物語がGPO。 実はSFではなくファンタジーでした。というオチ 365 :ゲーム好き名無しさん:2009/03/15(日) 15 49 03 ID jM9WlLetO GPO書いたものです。 ごめんなさい。 あんまりうまくかけませんでした。 ひとつだけ言い訳させてもらうと プレイしててGPOキャラとGPMキャラの言動の乖離が凄まじかった。 おそらく世界観をゲーム以外の部分で補給してる人間用のモードなんだと思う。 私も色々調べて書きました。 さようならガンパレ
https://w.atwiki.jp/sstoujyou/pages/134.html
NOTボーナス 式神の城3 前伝2 式神3&瀧川ホームラン(打ち上げ) ボーナストラック 世界の謎コース1 ガンパレードオーケストラ 青の章(5) 2日目(昼)1 アイドレスコース2(最上級者向け情報) 4日目(昼)8 アイドレスコース 6日目(昼)9 アイドレスコース2 最終日(昼)49、50、51 春の嵐の中のゴロネコ藩国-深夜- ゲーム結果:EV65 偵察作戦 裏マーケットボーナス FEG レイカ 【同一人物】 日向まとめ / 日向玄乃丈
https://w.atwiki.jp/sstoujyou/pages/237.html
BINGOボーナス ガンパレードオーケストラ 青の章 外伝(1) BALLSボーナス 白いオーケストラ裏舞台(後) 星見司3級試験合格ボーナス ネクストステージ<ヒーローゲーム> NEXT STAGE バトルメードisナンバー1 大儀式魔術のはじまり ゲーム結果:EV70 亜細亜の曙(もとい松井は曙)後編 ゲーム結果:小笠原偵察作戦(失敗)再試合は23時 ゲーム結果:広島偵察戦(完勝) 裏マーケットボーナス ジェントルラット ロジャー奪還(オープニング2) ゲーム結果:イベント102 白いオーケストラ再び(前編) ゲーム結果:イベント102 白いオーケストラ再び(後編) イベント102 白いオーケストラ再びプレイログ(前編) イベント102 白いオーケストラ再びプレイログ(後編) イベント103帰る場所を守るための戦い(プレイログ後編) クリスマスプレゼントのお返事(1) クリスマスプレゼントのお返事(5) バレンタイン御礼企画 チョコありがとうございます3 アイドレスの今を伝えるアイドレス聯合通信 09608002
https://w.atwiki.jp/ryuunabe/pages/344.html
ハンニバル アイドレスWiKiの該当ページ 名称:・ハンニバル(ACE) 要点:・黒猫・目が大きい・首に鈴 周辺環境:・屋根の上 評価:全能力18 特殊: *ハンニバルのACEカテゴリは逗留ACEとして扱う。 *ハンニバルは猫の決戦存在、猫の神様、猫神、猫として見なし,これらの持つ全ての特殊が使える。 →次のアイドレス:・猫善行(ACE)・東原希望(ACE)・シュークリームナイト(職業4) 能力 ACEのみなし職業の消費質疑によりACEは燃料消費しません(能力部分にはいちおう表示しています。 *猫の決戦存在の位置づけ = ,,,猫系。 *猫の決戦存在のコパイロット資格 = ,,,搭乗可能(全て)。 *猫の決戦存在のオペレーター行為 = オペレーター行為,歩兵,条件発動,オペレート、評価+3、燃料-1万t。 *猫の決戦存在の夜間戦闘行為補正 = 夜間戦闘行為,,条件発動,(夜間戦闘での)全判定、評価+3、燃料-1万t。 *猫の決戦存在の白兵距離戦闘行為補正 = 白兵距離戦闘行為,,条件発動,(白兵距離での){攻撃,防御,移動}、評価+1。 *猫の神様は絶技メッセージが使える。(どんな距離にでも声を届かせられる) *猫の神様は小型化出来る(5m→40cm) *猫の神様は夜戦行為が出来る。この時、夜戦判定は評価+3され、燃料は必ず-1万tされる。 *猫の神様は白兵戦行為が出来、この時、攻撃、防御、移動判定は評価+1される。 *猫の神様はウォードレス、I=D、乗り物などに乗っていない場合、ARを15として扱い、その背に2名までを輸送できる。 *猫神は同調行為ができ、この時、同調判定(外見)の判定は評価+2され、燃料は必ず-1万tされる。この行為はルール上75%制限を無視して発動する。 *猫神は治療行為ができ、この時、治療の判定は評価+2され、燃料は必ず-1万tされる。 *猫神は猫の言葉が分る。人の形をした猫の言葉も分る。 *猫神はARを12として扱う。 *猫は夜間戦闘行為が出来、この時、攻撃、防御、移動判定は評価+2され、燃料は必ず-2万tされる。 *猫は白兵戦行為が出来、この時、攻撃、防御、移動判定は評価+2され、燃料は必ず-2万tされる。 *猫は指定が基本職業(最初にとることが出来る職業アイドレス)であればリクエスト制限を受けずにイベントに参加出来る。 *猫は侵入行為ができ、侵入行為時、判定は評価+3される。 コメント 登場作品は……いちおう、ガンパレードマーチになるんだけど、ゲーム上には出てこなかったと思うしなぁ。 善行忠孝の猫の二匹のうちの一匹。もう一匹のスキピオはガンパレードオーケストラ緑の章に出てくる。 派生前リスト ブータ
https://w.atwiki.jp/wiki3_hope/pages/13.html
源健司 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ 金城美姫 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ 竜造寺紫苑 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ 柱空歌 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ 深澤正俊 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ 國分政昭 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ 先内剣 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ 荒木雪子 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ 斉藤奈津子 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ 芝村英吏 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ エステル 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ 牧原倖 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ 牧原輝春 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ 結城火焔 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ 神海那美 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ 伯爵 通常/提案/派生/キャラ/HR 風間東ニ 通常/提案/派生/キャラ スキピオ 通常/提案/派生/キャラ 善行忠孝 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ 石津萌 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ 滝川陽平 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ 芝村舞 通常/提案/派生/シナリオ/キャラ/キャラ(PC青) 季節イベント(緑) バカンス 白キャラの緑セリフ 呼称一覧(緑) SランクED(緑の章)